伝説の濃ヶ池をカメラ取材しました
7月28日、午前7時14分発の駒ヶ岳登山バスに、菅の台バスセンターから乗車し、しらび平駅で、駒ヶ岳ロープウェイに乗り換え、千畳敷駅へ上りました。
しらび平駅では、久しぶりに駅長さんとお会いし、お互いの健康を称え、熱い握手を交わしました。
今夏から新調したという真新しい制服は、清潔なイメージがあり格調高く、ジャンボジェットの機長が着るコスチュームを連想させるようなデザインが目を引きました。
ロープウェイの乗車に待ち時間が生じるのを覚悟してバスに乗ったのだが、運よく待ち時間ゼロでゴンドラに乗ることができ、感謝でした。
千畳敷駅を出ると、観光目的の人たちで賑わい、活気に満ちていました。
ホテル千畳敷の屋外敷地内を半周し、カール内の高山植物の開花状況を眼で追い、東側から剣ヶ池へと降りました。
池を前景に、屹立する宝剣岳やサギダルの頭を背景にまずは作画。
続いて北側へと一段降り、お花畑と宝剣岳を組み立てて構図を作りました。
シナノキンバイの黄色の花が群落し、抜けるような青空に雲が出現…。
構図の異なる写真をかなりの枚数撮影できました。
広角レンズを装着していたので、撮影位置をわずかに数メートル横に移動するだけで、写真のイメージはガラッと変わり、山の高度感やお花畑の広がりを強調するなど、構図を工夫しました。
剣ヶ池にもどると、すでに多くのカップルの方やグループの皆さんが、それぞれ楽しんでいました。

森林限界に寒冷な気候に変形して育つダケカンバ
カールの中央を西へと遊歩道を進んで、八丁坂を乗越浄土めがけて登りました。
途中、八丁坂の中間辺りに広がるお花畑でも作画。
このころから、雲が天空に出現、急速に発達し、かなりの比率で空を覆い始めた。
それでも青空の出現を待って、タイミングを逃さずシャッターを切りました。
乗越浄土の稜線上に出て、西へ5分ほど進んで、宝剣山荘のオーナーにあいさつ。
山荘前の分岐を、右の駒飼ノ池へと下りました。
すぐに、登ってくる単独の女性とすれ違い、ごあいさつ。
『今日は、天気がよく、花もたくさん咲いててよかったです。』
女性は満足げに話し、登ってゆきました。
駒飼ノ池への中間辺りで、さらに母と娘さんらしき女性2人に会いました。
あいさつの後、『トラバース道の沢筋に残雪は多かったですか?』
私はそのように尋ねますと、
『ありましたけれど、迂回するコースが付いていましたから、問題なかったです。』
『とても冷たい水でしたよ。それに木々の若葉が瑞々しくて…、来てよかったです。』
と、たいそう山歩きを堪能した様子でした。
おそらく、昨夜は木曽駒ヶ岳山頂周辺の山小屋に宿泊し、早朝、濃ヶ池を目指して周回登山をしたのだと、想像できました。
駒飼ノ池では、いつもよりも水は多く、一条の源流があるだけの池が、この日は池らしく水が溜まっていました。
25名ほどのグループの先頭10名ほどが休憩し、知らずに末端まで進むと、急峻な登りを次々に登山者が登ってきて、15分ほど待たされました。
このグループも、ほとんどが女性…。今年は特に女性の登山者が多いのに驚きます。
ハシゴや急な下降路をいっきに駆け下り、残雪が多量に残る沢に到着。
鋭い残雪のエッジと雪解け水の渓流、それに周囲の岩壁とお花畑…。
それらを写真に収めて、北上しました。

濃ヶ池南方のトラバース道周辺のナナカマドの花咲く風景
何ヶ所も沢を通り、お花畑を抜け、濃ヶ池南端のモレーン地帯に着きました。
そこから濃ヶ池まで広大な圏谷となっていて、比類なき高山植物の宝庫が広がります。
若葉のダカンバやナナカナド、そして花たちを様々に作画して池の畔で昼食を摂りました。
アップルパイとゼリーとお茶、質素だけれど見事な大自然のただ中…。
贅沢な昼食となりました。

伝説の濃ヶ池
昼食中、時々、遠くで稲妻の音が聞こえ始め、雷雲が近づいたことを予感。
馬ノ背を目指して濃ヶ池を後に、尾根の分岐に出て木曽駒ヶ岳へと登り始めたのです。
いったん高度を上げ、平坦なやせ尾根を進み、ふたたび急峻な登りにかかる辺りから、とうとう小雨が降り始め、急ぎ足をさらに歩幅を早めました。
大岩が折り重なる展望テラス(濃ヶ池を見下ろす格好な岩のテラスを私はそのように呼ぶ)まで、息を切らして登り、10分ほど小雨に打たれただけで、大岩の下に潜り込んで雨宿り。
ちょうど雨足が早まるスコール状態の直前でした。
岩のひさしが雨を避けてくれ、ズブ濡れ状態を免れました。
20分もすると雨は上がり、岩穴を後にふたたび登山道を歩きました。
中岳と木曽駒ヶ岳の鞍部に差し掛かると霧が濃くなり、駒ヶ岳山頂から下山してきた若いご夫婦がぼんやり見えました。
中岳へ直登しようと歩先がみてとれたので、
『歩行時間を約20分短縮できる巻き道がありますよ。よかったらご案内します。』
そう言って私は右手を振った。
『助かります。岩場は濡れていませんか?』
そのように言いながらも、2人は私の後に追従…。
岩場2ヶ所で振り返り、先頭を歩く女性にそのつど助言しました。
中岳南方主稜へ無事にたどり着くと、女性は「ありがとう」を連発…。
ふたたび宝剣山荘に立ち寄り、オーナーにあいさつ。
千畳敷へと下山しました。
すでに乗車を並んで待つ代わりの整理券が配布されていて、約1時間30分の待ち時間が必要という。
ホテル千畳敷の喫茶ルームで、温かい紅茶を注文し、カップを冷えた両手で抱えて賞味しました。
濡れた衣服は、室内の暖かさでいつの間にか乾燥していました。
7月31日~8月1日は、アルパインツアーサービス㈱の募集した皆さんと合計21名、木曽駒ヶ岳と濃ヶ池を巡ります。
東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、福岡、それぞれの県から参加してくださいます。
しらび平駅では、久しぶりに駅長さんとお会いし、お互いの健康を称え、熱い握手を交わしました。
今夏から新調したという真新しい制服は、清潔なイメージがあり格調高く、ジャンボジェットの機長が着るコスチュームを連想させるようなデザインが目を引きました。
ロープウェイの乗車に待ち時間が生じるのを覚悟してバスに乗ったのだが、運よく待ち時間ゼロでゴンドラに乗ることができ、感謝でした。
千畳敷駅を出ると、観光目的の人たちで賑わい、活気に満ちていました。
ホテル千畳敷の屋外敷地内を半周し、カール内の高山植物の開花状況を眼で追い、東側から剣ヶ池へと降りました。
池を前景に、屹立する宝剣岳やサギダルの頭を背景にまずは作画。
続いて北側へと一段降り、お花畑と宝剣岳を組み立てて構図を作りました。
シナノキンバイの黄色の花が群落し、抜けるような青空に雲が出現…。
構図の異なる写真をかなりの枚数撮影できました。
広角レンズを装着していたので、撮影位置をわずかに数メートル横に移動するだけで、写真のイメージはガラッと変わり、山の高度感やお花畑の広がりを強調するなど、構図を工夫しました。
剣ヶ池にもどると、すでに多くのカップルの方やグループの皆さんが、それぞれ楽しんでいました。

森林限界に寒冷な気候に変形して育つダケカンバ
カールの中央を西へと遊歩道を進んで、八丁坂を乗越浄土めがけて登りました。
途中、八丁坂の中間辺りに広がるお花畑でも作画。
このころから、雲が天空に出現、急速に発達し、かなりの比率で空を覆い始めた。
それでも青空の出現を待って、タイミングを逃さずシャッターを切りました。
乗越浄土の稜線上に出て、西へ5分ほど進んで、宝剣山荘のオーナーにあいさつ。
山荘前の分岐を、右の駒飼ノ池へと下りました。
すぐに、登ってくる単独の女性とすれ違い、ごあいさつ。
『今日は、天気がよく、花もたくさん咲いててよかったです。』
女性は満足げに話し、登ってゆきました。
駒飼ノ池への中間辺りで、さらに母と娘さんらしき女性2人に会いました。
あいさつの後、『トラバース道の沢筋に残雪は多かったですか?』
私はそのように尋ねますと、
『ありましたけれど、迂回するコースが付いていましたから、問題なかったです。』
『とても冷たい水でしたよ。それに木々の若葉が瑞々しくて…、来てよかったです。』
と、たいそう山歩きを堪能した様子でした。
おそらく、昨夜は木曽駒ヶ岳山頂周辺の山小屋に宿泊し、早朝、濃ヶ池を目指して周回登山をしたのだと、想像できました。
駒飼ノ池では、いつもよりも水は多く、一条の源流があるだけの池が、この日は池らしく水が溜まっていました。
25名ほどのグループの先頭10名ほどが休憩し、知らずに末端まで進むと、急峻な登りを次々に登山者が登ってきて、15分ほど待たされました。
このグループも、ほとんどが女性…。今年は特に女性の登山者が多いのに驚きます。
ハシゴや急な下降路をいっきに駆け下り、残雪が多量に残る沢に到着。
鋭い残雪のエッジと雪解け水の渓流、それに周囲の岩壁とお花畑…。
それらを写真に収めて、北上しました。

濃ヶ池南方のトラバース道周辺のナナカマドの花咲く風景
何ヶ所も沢を通り、お花畑を抜け、濃ヶ池南端のモレーン地帯に着きました。
そこから濃ヶ池まで広大な圏谷となっていて、比類なき高山植物の宝庫が広がります。
若葉のダカンバやナナカナド、そして花たちを様々に作画して池の畔で昼食を摂りました。
アップルパイとゼリーとお茶、質素だけれど見事な大自然のただ中…。
贅沢な昼食となりました。

伝説の濃ヶ池
昼食中、時々、遠くで稲妻の音が聞こえ始め、雷雲が近づいたことを予感。
馬ノ背を目指して濃ヶ池を後に、尾根の分岐に出て木曽駒ヶ岳へと登り始めたのです。
いったん高度を上げ、平坦なやせ尾根を進み、ふたたび急峻な登りにかかる辺りから、とうとう小雨が降り始め、急ぎ足をさらに歩幅を早めました。
大岩が折り重なる展望テラス(濃ヶ池を見下ろす格好な岩のテラスを私はそのように呼ぶ)まで、息を切らして登り、10分ほど小雨に打たれただけで、大岩の下に潜り込んで雨宿り。
ちょうど雨足が早まるスコール状態の直前でした。
岩のひさしが雨を避けてくれ、ズブ濡れ状態を免れました。
20分もすると雨は上がり、岩穴を後にふたたび登山道を歩きました。
中岳と木曽駒ヶ岳の鞍部に差し掛かると霧が濃くなり、駒ヶ岳山頂から下山してきた若いご夫婦がぼんやり見えました。
中岳へ直登しようと歩先がみてとれたので、
『歩行時間を約20分短縮できる巻き道がありますよ。よかったらご案内します。』
そう言って私は右手を振った。
『助かります。岩場は濡れていませんか?』
そのように言いながらも、2人は私の後に追従…。
岩場2ヶ所で振り返り、先頭を歩く女性にそのつど助言しました。
中岳南方主稜へ無事にたどり着くと、女性は「ありがとう」を連発…。
ふたたび宝剣山荘に立ち寄り、オーナーにあいさつ。
千畳敷へと下山しました。
すでに乗車を並んで待つ代わりの整理券が配布されていて、約1時間30分の待ち時間が必要という。
ホテル千畳敷の喫茶ルームで、温かい紅茶を注文し、カップを冷えた両手で抱えて賞味しました。
濡れた衣服は、室内の暖かさでいつの間にか乾燥していました。
7月31日~8月1日は、アルパインツアーサービス㈱の募集した皆さんと合計21名、木曽駒ヶ岳と濃ヶ池を巡ります。
東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、福岡、それぞれの県から参加してくださいます。
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