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No.473 伊那地方の春

4月29日(晴)

皆さまこんにちは。

大型連休が始まりました。けれども皆様は、それぞれのご自宅にて、お過ごしのことと存じます。
新型コロナウィルスの終息を願い、あるいは感染者が重症になったり、お亡くなりになる人が少なくなるよう、祈るような日々が続きます。

長谷アルプスフォトギャラリーも休館し、私は伊那地方から外に出ないように努めております。

食料を買うために出かけたり、郵便物をポストインするために出かけたりした時など、好天時は少しの時間を割いて、シャッターを切ることもあります。

ごく最近、そのようにして撮影した写真を。下記にアップします。
伊那地方の春は、いま最盛期を迎えています。

伊那地方へお越しになれない皆さまに、写真をご覧いただき、疑似体験していただければ幸いでございます。


花桃と残雪の宝剣岳
花桃と残雪の宝剣岳
近年伊那地方を代表する花桃の里として知られる駒ヶ根市中沢。
地元の人々がそれぞれの御宅の庭や敷地内に花桃を植樹され、
地区内のあちらこちらに白色やピンク色や紅色の花が見られます。
この写真は、背後に聳える中央アルプスの名峰・宝剣岳を主題に
花桃と対比させて捉えています。
望遠レンズ使用、被写界深度を深くするために絞りを深くしています。




青空に桜の花映える千人塚公園
青空に桜花映える千人塚公園
伊那地方の飯島町の高台に千人塚公園があります。かつては兵どもが、
闘った史跡として公園にされました。背後に中央アルプス高山帯南部の
名峰群、空木岳・南駒ヶ岳・仙涯嶺・越百山などが連なります。
標高が高い地なので、伊那地方では最も遅い開花の桜として有名です。
桜は青空にお似合い。湖面を画面内に少し入れ、青空に咲く桜を広く
画面内に配置させています。


花桃と水仙と芝桜
花桃と水仙と芝桜
中沢地区のとある御宅の建つ斜面にこの家の皆さまが植樹された花桃。
広大な斜面に植えられ、遠くからもそれとよくわかります。家の下に
車道が走り、その脇に芝桜と水仙が植えられ、この家のご婦人が、
手入れをしている姿を見ました。道行く人々の心が和み、愛らしい
花々を目と心で楽しんでご覧になるに違いありません。



花桃の里。駒ヶ根市中沢から望む中央アルプス
花桃の里・駒ヶ根市中沢から残雪の中央アルプス大観
車道からこの風景が見られます。背後に連なるのは中央アルプス。
桜の季節が終わりを告げる頃、花桃は盛りとなります。その季節でも、
アルプスの高峰は雪をたたえ、白銀の峰々を見せてくれたり、
雨に洗われた残雪が美しかったりします。一進一退を繰り返し、
確実に初夏へと季節は移ります。
広角レンズを装着。広い風景に組み立てるとともに、春独特の
青空にポカンポカンと浮かぶ雲も取り入れて季節感を出しました。
花桃は、白花を画面中心に左右にピンク色の花桃を配置させ、左右
シンメトリーの構図を採用しています。



花桃の咲き競う山郷
花桃咲き競う山郷から遠く残雪の宝剣岳を望む
こちらは花桃一本を画面の右に大きく配置させ、左下に遠景の宝剣岳を
組み入れ、さらにその下に中景となる花桃を配置しています。
この構図は、遠近感技法の一つで、昔から絵画にも採用されている
手法です。本来、山は大きいものと認識されています。その山が画面内に
小さく写っていることで、かなり遠くにあると感じさせます。そこで、
遠近感が生まれるのでしょう。平面的な写真をいかに三次元の立体的な
実際の風景のように描写するための工夫の一つなのです。



萌える若葉の柳と残雪の峰
萌える若葉の柳と残雪の中央アルプス
駒ヶ根市の天竜川沿線には、柳の木が植えられている並木があります。
桜が咲く頃に決まって萌える若葉をまとい始め、桜が散る頃には、
青々とした若葉が鮮やかに彩ります。
こちらも遠近感技法を採用し、柳の木と残雪の中央アルプスを画面内に
捉えています。春の雲も組み入れました。



千人塚公園城ヶ池
千人塚公園城ヶ池に映える桜と残雪の峰
桜が満開を迎えると少しの風でもハラハラと、盛りの花が舞い落ちてきます。
湖面に散り落ちた花びらが浮かぶ様相と、湖面に上下対象の山々が映し出された
シンメトリーを捉えて見ました。手前から奥の山まで、シャープに描写するため、
レンズの絞りをかなり絞って、被写界深度を高めています。



水温むほとばしる清流
清内路の水温む清流
冬から春の季節は、清流や渓流の水が透明で最も美しい季節です。
水の流動感は、人間の目の残像現象と密接な関係にあります。
個人差がありますが、平均1/15秒の速さで動くものを私たちは
見ているようです。あるものを見て、すぐに瞼を閉じても瞬間脳裏に
見ていた残像が認識されて残ります。この瞬間の時間が1/15秒
なのです。ですからそれよりも遅いシャッター速度を使うと、
水は肉眼で見るよりも流れて描写されます。反対に早い速度を
使うと、水は止まって写ります。このシャッター速度の調整が
水の流動感を醸し出す重要な要素となります。
ここではシャッター速度、約1/2秒と遅くしています。



芽吹き始めた若葉の溪谷
芽吹き始めた若葉の森と小渋川の谷
上伊那郡大鹿村を流れる小渋川。小規模な峡谷が連続してなかなか
太陽光線が谷間に差し込むことは少なく、光と陰の差が大きくなります。
そこで、日没後の天空から柔らかな光が拡散される時間帯を狙って、
若葉の森を捉えています。岩壁と森と水の流れ、全体に光が回り、
日没後という非現実的な、淡いブルーを帯びた色彩の写真となりました。
もともと様々な物体には色は存在しません。太陽光線など光が物体から
反射することで、その光の波形によって様々な色彩に認識できるのです。
その証拠に夜の暗闇の中では色彩の識別はできません。つまり物体に
光が当たり、その光が反射しないからでしょう。だからこそ、写真は
光をどのようにコントロールするかが、重要な鍵となるのです。
写真は黎明期の頃、光画と呼ばれた所以がそこにあるのでしょう。



青空に雲と小渋川の清流
赤石・荒川岳からの雪解け水と雲と遠く赤石岳
伊那地方の大鹿村に小渋川が流れています。源流は南アルプスの
赤石岳や荒川岳といった3千mを超える峰々から水を集めています。
画面の奥に小さく白銀の赤石岳を配置、上空に雲を取り入れ、画面の
下部に川と、砂防堰堤とを組み入れています。この季節、水量は
一年の中で最も多く、山々からの雪解け水によって水量が多いことを
画面構成で証明しようとしてみた写真です。
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プロフィール

Alps Photo Gallery

Author:Alps Photo Gallery
たくましく生きる者の姿を。
厳かにして優しい大自然の表情を。
山岳写真家津野祐次と長谷アルプスフォトギャラリーのスタッフが綴る信州伊那市長谷にある、長谷アルプスフォトギャラリーの日記です!

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