ギャラリー便り№29

中央アルプス千畳敷を訪ねました


昨年の12月の山行の際、靴に履くアイゼンが壊れてしまい、年末年始のアルプス登山を断念していました。
新年に入ってアイゼンを新調し、その足慣らしと、千畳敷写真教室の下見を兼ねての千畳敷トライでした。

駒ヶ根高原から登山バスに乗り、タイヤにチェーンを履いたバスは、雪面を小気味よく駆動して登ること約40分、駒ヶ岳ロープウェイの基点駅・しらび平へ到着しました。

10分ほどの待ち合わせでゴンドラに乗車。
雪と氷に覆われた、中御所渓谷を眼下に望み、途中の斜面に座っていた黒いカモシカを発見…。
まるで下界を眺めるような姿勢で、雪の上に座っていました。
きっと日向ぼっこをしていたのかもしれません。

所要約8分で終点の千畳敷駅へ降り立ちました。

千畳敷駅を出ると、登山者を暖かく見守ってくれているHさんに偶然にもお会いし、新年の挨拶をさせていただき、冬山装備を装着しました。

新調したアイゼンは凍てつく大地に食い込み、その上、今までのアイゼンよりも軽量かつ足運びが軽快…。

ホテル千畳敷の東側からカールへと下りました。
カール内への冬期出入り口は、この1ヶ所だけです。

カールの底は夏期、剣ヶ池が存在する場所ですが、冬は雪に覆われています。

3人の写真愛好家の方が三脚を立て、撮影中でした。
その後方をすり抜け、伊那前岳の中腹を目指し、いったん下って登り返しました。

ダケカンバ(寒冷な気候に変形して育つ造形的な樹木)を前景に、背後にそびえる宝剣岳を作画。


ダケカンバと宝剣岳


ダケカンバ光る尾根


カールへ引き返し、強風が雪面を削り取って出現する冬風物のひとつ、シュカブラが発達した場所を見つけ、広角レンズで撮影しました。


シュカブラと宝剣岳


太陽の前に雲が広がり、ときどき雲間から射し込む光が宝剣岳の穂先や山肌を照らし、光と影のバランスを考えながら、シャツターを何回となく切りました。

風が出て、雲が上空を支配しようと天空を覆い尽くしはじめたので、私は撮影を切り上げました。

ホテル千畳敷の食堂へ入ると、室内はとても暖かく快適そのもの。
支配人さんらと新年の挨拶を交わしました。

午後1時を回っていたので、食堂のメニューから「千畳敷飯(五穀米の上に千切りの野菜が乗り、さらにトンカツが乗る豪華な丼)」を注文しました。

ドンブリに入っているのではなく、備前焼をおもわせる楕円形の皿に盛り付けられていて、ビュアルな美しい逸品でした。
味は表面がカリカリで中は柔らかく、噛むと肉汁が飛び出る美味でした。
温かな味噌汁も冷えた体には援軍となりました。

昼食の後、ロープウェイ発車時間を待ちながら、売店の東側に整備されているカウンターの前に腰掛け、大きなガラス窓から駒ヶ根市街と雄大な南アルプス連峰を眺めました。
霊峰富士も南アルプスの後方に見えました。
売店を縮小してまでも、訪れた観光の皆さんに山岳展望を堪能してもらいたいという、配慮がうれしいアルプスビュースペースとなっています。

いくら眺めていても見飽きることのないパノラマ…。
山好きの人にはたまらないプレゼントです。

ホテル千畳敷では、1月、2月、3月と月一回のペースで写真教室を企画しておられます。
今回は、この写真教室の下見をかねて千畳敷カールをめぐってみました。

1泊2日の写真教室なので、撮影に役立つレクチャーの時間もあります。
朝焼けに染まる宝剣岳や、南アルプスから昇るご来光もすばらしい被写体となってくれます。

問い合わせ/ホテル千畳敷℡0265-83-5201。
または中央アルプス観光㈱℡0265-83-3107。
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Author:Alps Photo Gallery
たくましく生きる者の姿を。
厳かにして優しい大自然の表情を。
山岳写真家津野祐次と長谷アルプスフォトギャラリーのスタッフが綴る信州伊那市長谷にある、長谷アルプスフォトギャラリーの日記です!

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