№112

入笠湿原を訪ねました


7月27日。気温が高いせいか大気の抜けはいまいち…。

高遠町から金澤峠までの区間が工事のため通行禁止。
千代田湖まわりで入笠湿原へ向かいました。

駐車場に車を止めようと湿原の前に着くと、
ゴンドラリフトで上がってきた一行、約100名と遭遇。

通り過ぎるのを待って、湿原へと降りる。
シカの侵入を防ぐ防護壁をあけて湿原へ降り立つと、
家族連れの人たちが何グループも散策を楽しんでいました。

桟橋を進むと左右にお花畑が開け、チダケサシ、ウツボグサ、
ヒオウギアヤメ、クガイソウ、コバギボウシなどが咲き競い、
サワギキョウやヤナギランはまだ蕾の状態でした。

林の中へ入ると、ひんやりと風が頬をやさしく撫で、桟橋に腰を下ろして、
背中の汗が引くのを待った。

植物図鑑を手にした小学生と赤ちゃんを抱いたお母さんが、
『こんにちわ、お花がいっぱいですわね』

と、あいさつをしてくれる。

目のくりくりとした小学生の男の子は、
ピンク色の綿菓子のような花に止まったトンボを見て、
『かあちゃ、これなんていうトンボ?』
などとしきりに聞いている。

お母さんは、笑顔で『色の赤いトンボだからアキアカネね』
元気な明るい会話が交わされ、私はとても懐かしい過ぎた日を想いだした。

大自然の中で、両親と過ごす…。

何物にも変えがたい幸せな時間なのではないだろうか。

ディズニーランドや整備された公園で遊ぶのもよいけれど、
何もない自然の中で、ただ木や花や草や昆虫を見、
両親とゆったりとした時間を共有する、
そして自然界からさまざまなことを学ぶ。

母から子へ、さらに孫へと自然をいつくしむ心が
語り継がれてゆく。

日本人の原点のひとつといえるのではないかと、
感じる一日でした。


入笠湿原
入笠湿原の西側に立つシラカバが印象的。緑の草原の中にさまざまな野草が咲きます



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Author:Alps Photo Gallery
たくましく生きる者の姿を。
厳かにして優しい大自然の表情を。
山岳写真家津野祐次と長谷アルプスフォトギャラリーのスタッフが綴る信州伊那市長谷にある、長谷アルプスフォトギャラリーの日記です!

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