霊峰富士をめぐる取材旅

霊峰富士をめぐる取材旅

日本平からの富士山
                                      日本平から望む霊峰富士

2010年1月16日午前4時、長谷アルプスフォトギャラリーを出発、中央自動車道の伊那ICから一路南下、静岡市を目指した。

岐阜県の恵那SAで温かいティーを購入。茶葉の薫り高いミルクがたっぷり入った逸品に気をよくした私は、上機嫌で愛車を走らせた。

土岐JCTから豊田JCTを駆け抜け、東名高速自動車道を東京方面へと向う。岡崎、掛川、菊川など何回となく取材に訪れた懐かしい地を横目に、ひた走って静岡ICを出た。
国道150号線を右手に太平洋を見ながら進み、いちご海岸通りの途中から清水日本平パークウェイと呼ばれる道路へと折れた。

日本平の中心、大きな駐車場に愛車を止め、カメラ片手にさっそく周辺を歩く。

展望台からは、港と市街地の彼方に裾野まで美しいラインを引く富士山の姿を望むことができました。
紅梅のかぐわしい香りに誘われ、心地よい陽光の下、延々と続く茶畑を前景に富士山を捉え、あるいは春をじっと待つ桜の木を前景に、様々な被写体を利して富士山を作画しました。

日本平は、日本の観光百選に選ばれ、国の名勝地に指定される標高307㍍の丘陵地帯に梅、桜、茶園、みかん畑などが豊かに広がります。

また野口雨情作詞の童謡「赤い靴」は、清水出身の女の子、薄幸な生涯を題材にしたものです。昭和61年、日本平山頂にこの母子像が建立されています。

日本平には、ほかに静岡県立美術館、登呂遺跡、久能山東照宮、日本平美術館、日本平梅園など見所は目白押しです。

富士山頂から東へと棚引く雲が気になり、日本平での撮影を早々に切り上げ、三保の松原へと下る。

三保の松原は静岡市の隣市、清水市にある。太平洋に面した海岸線約7キロに5万4千本の松が茂り、日本三大松原のひとつとして称えられている。

波打ち際から霊峰富士が眺望でき、その絶景は、大正5年に日本新三景に選ばれただけあって、みごとな海岸風景が展開していました。
ここでは、打ち寄せる波の流動感を増減させるべくシャッター速度を駆使し、波と富士を捉えた。

三保の松原の南端に「羽衣の松」があり、天女伝説が語り継がれています。

三保の松原からの富士山
                                三保の松原から望む富士山

昔のこと、三保の集落に白梁という猟師が住んでいました。
ある日、白梁が松の枝にかかっている美しい衣を見つけ、持ち帰ろうとしました。
すると天女が現れ「それは天人の羽衣です。どうかお返しください。」
と言いましたが、白梁は返しません。
すると「その羽衣がないと天に帰ることができません」
と言って天女は泣き出しました。

白梁は、天上の舞を見せてもらうことを条件に羽衣を返しました。

十五夜の月明かりの美しい宵のこと、天女はたいそう喜んで、三保の春景色の中、羽衣をまとって舞を披露しました。
天女はやがて天高く昇って行ったというお話です。

清水三保と愛称される半島の中ほどに建つ、御穂神社から南へと続く松並木の参道の先に羽衣の松があります。
この参道は神の道と呼ばれ、毎年元旦にはこの道を通って、ご来光を拝みに多くの人が訪れています。
ちなみに御穂神社は、平安時代の書物にも登場する古い神社です。

さて静岡、清水を取材した私は、次の目的地、富士五湖へと向かい、ふたたび愛車に乗って国道1号線を走りました。

途中、由比町で旧国道へと入り、昼食を摂るべく道の駅に愛車を止めた。
なんと由比は桜海老の産地、駐車場で居合わせた人に進められ、隣接するホテルの食堂で「桜海老づくし」を賞味しました。

カリカリに揚がった天ぷら、生海老や佃煮、酢味噌和えの海老、豆腐と若布と海老の焼き物、海老入り五目御飯など海老の香りが五臓六腑にしみわたった。

休憩後は、富士川を渡って国道139号線を北上、まず田貫湖を訪ねた。

駐車スペースから田貫湖へと続く桟橋を進むと、湖側にせり出した展望広場に着いた。
そこには若い男女が数多くいて、思い思いに展望を楽しんでいた。

杉林と湖に浮かぶように霊峰富士は端正な姿を見せてくれた。

続いて本栖湖に向かう。
積雪のため湖を周回する道路が通行禁止となっていて、見延山方面への分岐まで進んで、湖上の富士を撮影した。ここでも多くのカメラマンが殺到していた。

Uターンして、次は精進湖へと進んだ。国道139号線から精進湖へと折れると、溶岩が荒々しい狭い湖の頭上に富士が見えた。
ここでは、湖面に現れた氷の造形模様を強調する画面構成を組み立てた。

定番となる湖の北側は、すでに陽が落ちていたのでこの日の撮影を切り上げる。

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Author:Alps Photo Gallery
たくましく生きる者の姿を。
厳かにして優しい大自然の表情を。
山岳写真家津野祐次と長谷アルプスフォトギャラリーのスタッフが綴る信州伊那市長谷にある、長谷アルプスフォトギャラリーの日記です!

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