沼津から西伊豆への取材旅

沼津から西伊豆への取材旅

2010年1月23日(土)午前4時、中央自動車道の伊那ICへと入って静岡県の沼津市を目指した。

諏訪湖周辺に、まるで宝石を散りばめたように広がる、岡谷・諏訪・茅野市街を左手に眺め、八ヶ岳の西麓を走って、山梨県を縦貫。大月から河口湖へと抜け、そのまま東富士五湖道路を南下した。
須走を出て国道138号線に入り、さらに国道246号線を南へと進み、午前6時40分に沼津市街へ到着。
朝日に染まる富士山をおさめようと千本浜に着いたのは、午前6時45分。
さっそく防波堤上の舗装路に上がった。

数㌔に渡る千本浜の海岸線には松原が延々と続き、松原の背後には富士が見えた。しかし愛鷹山の南稜に遮られ、見えるのは富士の山頂部だけ。
辺りに三脚を構える人は誰ひとりいない。

朝のすがすがしい空気を吸いながら散歩を楽しむ人、あるいはジョギングに汗する人などが往還するばかり…。

見知らぬご老人が声をかけてきた。
『なかなかの枝振りだね。富士を撮るにはこの辺が一番だよ。』

私は、ひときわ目を引く、樹高の高い数本の松を前景に富士を狙っていた。

『前山が邪魔して富士の裾野まで見えませんね。あちらの方まで歩けば、富士の姿がよく見えますか?』と、私は指を指した。

『いや、だいたい似たようなもんさ。』その人は体の向きをかえてさらに言った。
『かすかに見えるだよ伊豆半島が…。あの端っこが大瀬崎さ。あそこにゃあカメラマンがいっぱい来るさ。車で40分ほどだで行ってごらん。』

そう言って、豪快に笑って立ち去った。

紅色に染まる富士を望遠レンズで捉えたり、湧き上がる高層雲を富士と松原を組み込んで作画したりした。

沼津・千本松原から富士山朝焼け
                                 千本浜から見た富士山

ふと見ると、枝振りのよい松に鷹が8匹ほど止まっている。
すかさず望遠レンズでフレーミング…。朝日を浴びた鷹の目と嘴は鋭い。
それぞれの鷹は四囲を見ていた。
数匹は、私を監視しているのか、ピューピューとかん高い鳴き声を発する。

午前7時50分。撮影を終え、駿河湾に沿って414号線を走った。

しばらく進んだ先で414号線を分け右に折れた。
さらに淡島を右手に見、内浦湾を回り込んで、長浜城址公園の東側の浜に出た。

続く長井崎は、細長い岩礁に朱色の鳥居が建ち、岩々には鳥がとまっていた。

長浜、長井、どちらも海原の彼方に富士が端正な姿を裾野まで見せている。
さまざまな構図を作って霊峰富士を捉えた。

赤崎と呼ばれる突き出た岬では、広い海の先に、雲を抱いた富士の姿が印象的だった。

赤崎からの富士山
赤崎からの富士山


西浦の海岸では、ひと休みするヨットが何艘も海上に揺れ浮かんでいた。

赤崎、西浦と表現意図を変え、いろいろな作画を楽しんだ。

沼津千本浜公園で老人が教えてくれた大瀬崎に着いたのは午前9時55分。
期待したとおりの海景が開けていた。

海に細長く突き出た島に、大きな鳥居や神社が建ち、神域にふさわしい見事な風景が展開。
半島の裏には広大な海原が開け、彼方に雲を吐く富士山が座っている。

50人以上もいただろうか、海中ダイビングを楽しむ男女の若者が、海の中へ繰り返し潜っているのが見えた。
入り江は波も穏やかで、潜るのに最適な環境となっているのだろう。

午前11時、富士を巻いていた雲は、とうとう富士を隠してしまった。

大瀬崎からは往路を事務所までもどった。
途中、富士五胡や白糸ノ滝などに立ち寄っていたので、事務所の時計の針は午後10時近くを指していた。

今回の富士めぐりは、信南交通株式会社・はーとべるツアー主催の撮影会、
2010年2月4日(木)開催の下見取材が主たる目的です。

撮影会の問合せは、はーとべるツアー ℡0120-810-456へ
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Author:Alps Photo Gallery
たくましく生きる者の姿を。
厳かにして優しい大自然の表情を。
山岳写真家津野祐次と長谷アルプスフォトギャラリーのスタッフが綴る信州伊那市長谷にある、長谷アルプスフォトギャラリーの日記です!

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