№162田立ノ滝氷瀑を取材

1月22日(火)


皆様こんにちは。

今日は大寒の時期としては珍しく雨が降っております。


20日は岐阜県中津川市の田立ノ滝をめぐりましたが、完全な冬山装備ではなく、上部の滝群をめぐることができませんでした。

そこで21日、アイゼン、ピッケル、アイスバイル、ザイルなど準備し、再度トライしました。

駐車場から最初の滝までの中間点あたりから右手に不動岩が樹間越しに見えました。
不動岩


この辺から積雪は約20㌢、螺旋滝の分岐辺りからは積雪約35㌢に増え、霧ヶ滝を見送るとさらに積雪は約45㌢。

最初の目的、天河滝に着き、まず望遠レンズで前景を捉え、滝つぼに山のように積もった氷と雪の川原へと降りた。

ハーネスを腰まわりに着け体をザイルで固定し、ピッケルで足場を確認しながらある程度まで進んで、
そこからは靴へアイゼンを装置し、ピッケルとアイスバイルを両手に、
氷の斜面を登った。

氷瀑へ最接近すると、見事に蒼氷と化した氷瀑が眼前に現れ、迫力満点。

ザックを下ろし、アイスバイルで固定。
カメラに超広角レンズをつけ、構図をつくりシャツターを切る。
氷の下を落水する水音に混じって、シャツターの連写音が響いた。

まるでカニのように横移動したりして多方面からアングルを探り、作画を繰り返した。
天河滝・滝つぼから見上げている
滝つぼから見上げた天河滝全景。比高40㍍、田立ノ滝群中最大の滝。


ここまでは昨日のトレースがついていたけれど、天河滝から先は処女雪の中を進んだ。

大きく山腹を高巻き、急な斜面を積雪約70㌢の雪をかき分け登った。

大滝川にかかる天河橋を渡り、右手の避難小屋を見送って左岸を登ると不動滝が現れた。
つり橋を渡って急斜面の梯子を幾つか登り、滝つぼへと降りた。

ここでもアイゼンは援軍となってくれた。

滝つぼの周囲は、積雪が1㍍を超え、ピッケルを両手で持ち、雪を手前にかいてその上に膝を乗せ、踏み固めては進んだ。
気の遠くなる作業。ふつうこれをラッセルと呼ぶ。冬山では当たり前の行軍、行程時間は5~8倍にもなる。


不動滝
不動滝


不動滝の核心部
不動滝の核心部


ここから引き返し、霧ヶ滝を撮影。
霧ヶ滝全景


さらに螺旋滝を分岐から往復した。

螺旋滝へはトレースがなかった。
高低差100㍍ほどを下るが、途中から大地が厚さ約20㌢の青氷に覆われ、雪からときどき顔を出していた。

狭い峡谷地形のため、少量の伏流水が谷全体から滲み出ているのだろう事が予想された。

アイゼンを履いていなければ、大滝川までいっきに滑落することはまちがいなかった。

急斜面にわずかな平坦なテラスを発見し、そこで辛うじてスタンスを得てカメラをだした。


螺旋滝
螺旋滝



駐車場を午前9時30分に発ち、もどったのは午後3時。
往復所要2時間のコースをなんと撮影時間約1時間を含め5時間30分もかかった。

カモシカやシカの足跡がないことが不思議だったけれど、
動物でさえ近づかない危険地帯ということを知った。

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Author:Alps Photo Gallery
たくましく生きる者の姿を。
厳かにして優しい大自然の表情を。
山岳写真家津野祐次と長谷アルプスフォトギャラリーのスタッフが綴る信州伊那市長谷にある、長谷アルプスフォトギャラリーの日記です!

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