私の愛機・ブロニカETRSi

ブロニカETRSi(645サイズ)

写真家を志し、アルプスの山岳地帯へ重荷を背負って入山を開始した30数年前から、私は、ブロニカ製のETSi(通称ブロニカロクヨンゴ)を、もっとも頼りになる機材としてザックに忍ばせてきました。

この30数年の道のりで、山岳地帯から日本の大自然へとフィールドは広がりました。

大型カメラ(4×5インチサイズのフィルムを使う)のリンホフ、あるいはブローニーフィルム(6センチ幅)の6×7版GS-1、小型の35ミリフィルムを使うニコン製も、取材目的に合わせて、私のラインナップに加えてきました。

日本の大自然は、世界の中でも繊細な四季が顕著に見られる特徴があります。

四季の自然を描写し、表現するには、季節によって多種多様に異なる表情や、刻々と変化する自然の妙味を高い解像力と最良なタイミングで捉えなくてはなりません。

それには樹木、植物、地形、気象現象など千変万化する自然のいとなみの中から、心に映じた深い感動を作品に昇華する創造力が何よりも大切です。

優れたクオリティーと機動力を誇るブロニカETRSiのシステムや機能を作画に活用することが、私の場合は、目的を達成させる重要なポイントになっています。

例えば、PE45~90ミリと中望遠PE100~220ミリの2本のズームレンズは、正確なフレーミングと素早い構図作りが可能です。

また、平均測光とスポット測光切り替え式の絞り優先TTL自動露出、AE-ⅢプリズムファインダーEは表現意図に合わせた測光と微妙な露出のコントロールを可能にしてくれます。 

さらに、ブロニカ伝統のフィルムバック交換システムは、35ミリフィルムを使った24×54ミリのワイド画面サイズや、さまざまなフィルムを同時に使い分けできるメリットがあり、これは作画の際にとても有効です。

伝統的なレンズシャッター採用と、改良を加えたミラーアップ機構は、カメラ振れを極限まで抑え、画像精鋭度のグレードアップに貢献してくれます。

実際のフィールドで、優れた被写体に出会ったとき、私はどうしてもよりグレードの高い描写を求め、このカメラを無意識のうちに手にしています。

数年前、株式会社タムロンでは、タムロンブロニカ製のカメラをやむなく製造中止としました。

けれども私は、このカメラが的確に作動してくれる限り、実践の撮影現場に期待できる援軍として、常に身辺に留め、同行し続けたいと思っています。



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Author:Alps Photo Gallery
たくましく生きる者の姿を。
厳かにして優しい大自然の表情を。
山岳写真家津野祐次と長谷アルプスフォトギャラリーのスタッフが綴る信州伊那市長谷にある、長谷アルプスフォトギャラリーの日記です!

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