残雪輝く中央アルプス千畳敷を訪ねた

中央アルプスの典型的な圏谷・千畳敷へカメラ散策


6月11日、千畳敷へ行ってきました。

ダケカンバに残雪映える峰
                    日本晴れの南宝剣岳(サギダルの頭)に映えるダケカンバ


千畳敷へは通年営業の登山バスとロープウェイが運行し、登山者やハイカーにはありがたい援軍となっている。
駒ヶ根高原のバスセンターからバスに乗り、しらび平駅でロープウェイに乗り換えた。
バスに乗り合わせた皆さんは、団体約15名様、中年のご夫妻6組様、単独は私とご年配の方、2人であった。

登山バスは、駒ヶ根高原の最終駐車場「黒川平」を過ぎると、太田切川に沿ってしばらく走り、地蔵平辺りから山腹を大きく巻いて高度を上げながら奥へと進む。
太田切川の本谷を正面に見て、中御所川の左岸から檜尾橋を渡る。
檜尾登山口を左に見送り、発電所を右に見てトンネルを抜け、さらに高度を上げる。

もう一度、中御所川を渡ると、今度は蛇行しながら高度をかなり上げた。

車窓の風景は、中御所川を隔てた対岸の山肌の若葉が、目に鮮やかで、
乗り合わせた旅人のほとんどが『ワァー、綺麗ね!』を連発…。

若葉の緑色にも、これほど豊かなグラディーションが存在したのかと、皆、認識をあらたにしたようだった。

カーブミラーのポールには高度が標示してあり、1400㍍、1500㍍をそれぞれ見送ると、平坦な道となって、「しらび平」駅へと続いた。

バスを降り、ロープウェイ山麓駅に入ると、ちょうどタイミングよく改札が始まる時刻だった。
早々にゴンドラに乗った。

天空の散策は、まさに鳥瞰そのもの。
鳥になった気分で、雲上のパノラマを楽しんだ。

上がるほどに、谷は開け、岩壁にゴンドラがぶつかるかと思うほど接近した後、山頂駅が近づいた。

ホテル千畳敷の中をいったん通って外に出た。


千畳敷は目が眩みそうな白銀の世界であった。

敷地内を時計方向に半周して東側からカールへと下る。
20㍍ほど下ったら、雪上を歩くようになった。

ロングスパッツとアイゼンを履き、カール底へと約200㍍さらに下った。

残雪覆う千畳敷
                          残雪期特有の中御所源流部の雪面と宝剣岳



3月発生した巨大雪崩の跡は、しっかり残っていて、大きなその凹凸を越え、最鞍部から伊那前岳へと高度差100㍍ほど登った。

そこにはダケカンバの林があり、酷寒の冬をじっと耐えた造形的な裸木が初夏の陽光を全身に浴びて立っていた。
シラカバの高山種であり、褐色の幹にしなやかな小枝が謳歌しているように見えた。

足場の悪い、急な斜面にスタンスを取って、撮影した。

滑るように鞍部まで一気に下り、なだれの跡を越え、千畳敷駅へと登り返した。

途中、長さ2㍍ほどの石の頭が雪面から露出していた。
この時期、私はいつもこの石で横になることにしている。
その石は、ベットストーンと勝手に私が命名、本岳馬ノ背、濃ヶ池、駒飼ノ池、熊沢岳にもある石と共に、そこを訪れたときに休憩する頼りになる石たちだ。

特に残雪期の喜びはひとしお。
谷から吹き上げてくる風に乗って、若葉のむせ返るような甘い香りと、頬をなでる優しい風が、なんとも形容しがたい心地よさ。
誰1人いない雪上の昼寝…、至福のタイムを過ごした。

       ◆ホテル千畳敷では写真教室の参加者を募集中です◆

私と一緒に、雲上の楽園・中央アルプスの標高2612㍍のホテル千畳敷を宿に、
輝く残雪と屹立する宝剣岳などを被写体に、撮影を堪能してみませんか。
夜は、私が撮影した写真をスライドで投影し、写真講座も行われます。

開催日は平成22年6月24日~25日です。

問い合わせは、電話0265-83-3107。中央アルプス観光株式会社。担当/寺沢さん
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Author:Alps Photo Gallery
たくましく生きる者の姿を。
厳かにして優しい大自然の表情を。
山岳写真家津野祐次と長谷アルプスフォトギャラリーのスタッフが綴る信州伊那市長谷にある、長谷アルプスフォトギャラリーの日記です!

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