No.410 初夏風景

5月26日(金)小雨


いつもブログを見ていただきありがとうございます。
長谷アルプスフォトギャラリーをお訪ねくださいました皆様、ありがとうございます。

4月に執筆した原稿と昨年取材した写真が山岳雑誌「山と溪谷」6月号第2特集、《初夏高山の花を訪ねて》に少し掲載していただき、同じく「ワンダーフォーゲル」6月号《ロープウェイ・ハイキング2017》の木曽駒ヶ岳と御嶽山に文と写真を掲載していただくことができました。
さらにまた数年前から中央アルプスや八ヶ岳ほかの山域を取材し、昨年末から今春3月までガイド記事を執筆した成果が『長野県の山』として、このたび山と溪谷社様から発行の運びとなりました。私が受け持った山域は、全写真、撮り下ろしで新しくガイド文も執筆しております。

山好きの皆様、アウトドア志向の皆様、低山からはじめて山を歩いてみようかなと、山に興味を持っていただけました皆様、今回の分県登山ガイドシリーズ15「長野県の山」は、従来の良さを残しつつ、マップを大きくするなど内容が充実し、とても好評のようです。ぜひ書店にてご高覧いただきたく、ここにご案内させていただきます。


伊那市長谷の里山ではもうすっかり初夏の様相となりました。
標高1500mを越えますと新緑が萌える若葉をまとい、さらに標高を上げてゆきますと、芽吹く木々が春の息吹を感じさせてくれます。

乗鞍、開田、鈴蘭、斑尾、蓼科、霧ヶ峰、車山、戸隠、志賀、黒姫、妙高などの諸高原、白川郷、五箇山、さらに地元の里山に足を運び、新緑や若葉の輝く光景を求めて取材を続けています。

それらの中から下記へ少しですがアップさせていただきます。
お楽しみいただけますと幸いです。


田植えを待つ水田に映えるハルジオンと西駒ヶ岳
「田植えを待つ水田に映えるハルジオンと西駒ヶ岳/伊那市青島」
中景の三峰川堰堤は右へと伸び、背後の中央アルプスは左へと山並みが連なっている。緩やかですが遠近感が交差する構図。水田は田植え前の水面が鏡のように静か、堰堤と山並みが映り、シンメトリーの世界を描写してみた。手前の田んぼの畦には、ハルジオンの花がまばらに花を咲かせ、直立する花と中景の桜、横広がりの風景に、縦直線を適度に配置させることで、画面にリズムを与えてみた。
レンズの絞りはf22・手ぶれしないよう注意。PLフィルターを少し効かせ、青空をくっきり描写。



春を待つ木戸池畔の岳樺林
「春を待つ木戸池畔のダケカンバ林/志賀高原」
視野に入る光景の中から一部を抽出して構図を決め、ダケカンバの林と湖面に映える箇所のみを作画。
平面的な被写体なので、右から射し込む斜光線を利用、そのことで光と影の陰影をつけ、立体的に描写した。



芽吹く森に光射す戸隠山
「芽吹く森に光射す戸隠山/長野市戸隠鏡池」
雲間からのスポットライトが対岸の森に射し込む瞬間を逃さず捉えた。山の稜線は画面内の上部にギリギリに入れ、曇り空を画面内から省いている。湖面は少し波立っているが、無風の時まで待てない。光の射す瞬間を優先させている。




鏡池と芽吹き始めた森に風渡る
「芽吹き始めた森に涼やかな風渡る/戸隠鏡池」
湖面を渡る風が比較的に強い時にシャツターを切っている。涼やかな風が渡る初夏の爽やかな雰囲気を表現する目的…。芽吹く木々は、木それぞれの若葉をまといオレンジ色や、褐色や萌黄色の葉色に、白い花を咲かせる木も見える。木のフォルムが、葉の茂った夏の森と異なり、この時期は葉が少なく、木のフォルムが強調されるので、造形的の部分に的を絞り、画面内をデザインする感覚で作画してみた。




ミズバショウの花
「ミズバショウ/斑尾高原原生花園」
湿原に株をつくるミズバショウに的を絞り、その部分のみ切り取ってみた。生息地の雰囲気を入れるため、株の周囲を画面内に少し配置させている。緑色の葉と、白の部分の画面内におけるバランスが難しく、しゃがみこんでみたり、横に移動したりして構図を決めている。カメラポジションをいかに決めるかが重要な鍵を握る。




ミズバショウ咲く池塘と残雪の乗鞍岳
「ミズバショウ咲く池塘と残雪の乗鞍岳/乗鞍高原」
ミズバショウの株が幾つも池塘に生息していた。横長ワイドに構図をつくり、対岸より上の部分と下の池塘部分、上下比率に気をくばった。ここではわずかに池塘の面積を広く取っている。青空の部分を広く取りすぎると間の抜けた写真となり、狭すぎると窮屈な写真に表現されてしまう。迷ったら様々な構図をつくることをお奨めしたい。ここでは縦位置写真も捉えた。縦位置は立ち上がって池塘の面積を増やす工夫をしているし、この写真はしゃがみこんで構図を作っている。




龍金花の広大な群落が展開する原生花園
「リュウキンカの広大な群落が展開する湿原/斑尾高原原生花園」
しゃがみこんでカメラポジションを確保。そのことでリュウキンカの花が重なり合って描写され、チャコールグレーの大地が花々に隠れることで、豊潤なお花畑がイメージされるのではないかと考えてのこと。右上に人物を配置させている。画面内にどんなに小さくても人工物は強く印象されるので、広大な風景を醸すことができる。人工物や人間は大きさの対象となるので、適宜、風景に生かすことがコツ。





ダイナミックな苗名滝に翠嵐
「ダイナミックな水量の滝に翠嵐/妙高高原苗名滝」
望遠レンズで滝とその周辺のみに的を絞って作画している。圧倒的な水量の雪解け水が落水しきれず、水煙となって岩壁を叩く…。火山の要因から溶岩が柱状節理の岩壁を形成、その上の緑色の翠嵐を連想させる森の若葉が鮮やか。滝の力強さと若葉のやさしさ、瑞々しい滝の風景が展開していた。シャッター速度を高速に設定、波打って落水する飛沫を活写した。




新緑映える世界遺産の五箇山相倉集落
「新緑に映える世界遺産の五箇山相倉集落/富山県」
展望台から集落を鳥瞰する感覚で捉えた。水を張った田植え前の田、早苗が植えられた水田、その上に茅葺屋根の民家が立ち並んでいる。遠景の残雪抱く山は、画面から省いた。もちろん山を入れた写真、縦位置写真、もっと広く捉えた写真などさまざまな構図を作画している。その中の一枚。




初夏の霊峰御岳山麓
「初夏の霊峰御嶽山の麓・芽吹く一本の巨木と青空に湧く高層雲/開田高原」
開田高原木曽駒の里には、シンボル的な巨木が一本立っている。残雪の御嶽山と中景の山並みを画面下にギリギリに配置させている。碧空に高層雲が湧き、それほど印象的な形をした雲ではないが巨木の上に取り込んでみた。画面はスクエアサイズに近いように決め、高度感、広がり感を適度に描写している。






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Author:Alps Photo Gallery
たくましく生きる者の姿を。
厳かにして優しい大自然の表情を。
山岳写真家津野祐次と長谷アルプスフォトギャラリーのスタッフが綴る信州伊那市長谷にある、長谷アルプスフォトギャラリーの日記です!

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