荒船山を縦走しました。

立岩
群馬県南牧村大上集落から望む荒船山の南東に座る立岩



8月16日、長野県と群馬県境に特異な山容を見せる荒船山にカメラ機材を背負って登りました。


荒船山は、妙義荒船佐久国定公園の一番西に位置する名峰で、群馬県の下仁田町、南牧村、長野県佐久市にまたがる山…。

その山容は、荒海に浮かぶ航空母艦を髣髴とさせ、私たちの祖先も崇拝していたといいます。
現在も、特徴ある山の姿から人気が高い山として多くの岳人に知られています。

火山によって誕生した山ですが、長い間の侵食風化作用によって、山頂部は広大な台地が生まれました。

現在は死火山です。

南北に長い軍艦の形から、北端は船の艫を連想させることから、ずばりその名の艫岩と呼ばれ、断崖絶壁の頭の部分となっていて、かっこうの展望台となっています。

艫岩
艫岩展望台


南端は高点の三角錐の突起があり、その高点を経塚山と呼びます。

弘法大使が経文を埋めたという伝説が、山名の語源のようです。

京塚山、あるいは行塚山とも書かれます。

一説によると、妙義山から浅間山にかけての一帯を縄張りとする巨人『デェラン坊』が大昔、住んでいて、荒船山を枕に浅間山をコタツにして寝ていたといわれています。


私はこの日、下仁田町の254号線沿いの三ッ瀬から南西へ進んだ相沢登山口から歩き始め、中間点の中ノ宮で休憩し、急峻な斜面を登って、蛇行して架かる梯子を幾つも越えて『枯木の別れ(稜線の分岐)』に到着しました。

相沢登山口
相沢登山口

山頂直下の梯子が連続する区間
山稜直下の梯子が連続する区間



そこから右へわずかに平坦な道を進むと、休憩舎の先に艫岩展望台がありました。

比高200㍍に及ぶ懸崖な絶壁となっていて、眼下に内山峠の曲線を描く車道と、内山牧場や神津牧場、それに最奥には煙を吹く浅間山も見えました。

艫岩を背に荒船山の最高点を目指し、航空母艦の甲板部を南へと歩きました。

うっそうとした森の中を進み、山頂部なのになぜか沢の水場があってそれを抜け、明るいクマザサ茂る草原に出ました。

そこは諏訪神社の神と天照大神などの神話が残る場所で、高い石製の碑が建っていて、
神々が戦いの陣を敷いた場所といわれるだけに、神域にふさわしい雰囲気が漂っていました。

山頂部の一角


分岐からは、経塚山を目指して最後の登りに汗をかき、山頂の祠に参拝しました。

荒船山山頂・経塚山
荒船山の最高点・経塚山頂の祠


山頂から南牧村の線ヶ滝へ下山する予定が、星尾峠でコースを間違え、長野県の佐久・荒船不動へと下ってしまいました。

道を尋ねた民家は、なんと陶芸家のアトリエでしたが、作家のOさんは快く丁寧に道を教えてくれました。

そこから国道254号線まで歩き、車を止めた地点までタクシーで戻りました。
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Author:Alps Photo Gallery
たくましく生きる者の姿を。
厳かにして優しい大自然の表情を。
山岳写真家津野祐次と長谷アルプスフォトギャラリーのスタッフが綴る信州伊那市長谷にある、長谷アルプスフォトギャラリーの日記です!

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