志賀高原へ撮影取材

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白樺が瑞々し木戸池


梅雨明け宣言の後、さっそく志賀高原へカメラ片手に出かけた。

肌がひんやりする朝の清々しい空気を胸いっぱいに吸って、まずは一沼の湖畔に降り立つ。

湖面にはヒツジグサの清楚な白い花が、丸く大きな緑葉に、ことのほか映えている。

対岸に目を向けると、白樺の木立が、白い幹を青々と茂る葉と競うかのように、さらに白を際立たせ、「早く私を撮って」と言っているかのようだ。

私は、がっしりとした重量10㌔ほどの三脚を桟橋にセットして待機。

15分も経っただろうか、風は無風状態におさまり、池の周囲の木々たちが直立不動の姿で、湖面にシンメトリーの世界を描く。

すかさず私はシャッターを切る。猟師が獲物を射る瞬間に似ている。

静寂な空間を、鋭いシャッター音が鳴り響く…。

私はこの瞬間がたまらなく好きだ。

小鳥たちは、シャッターの木霊に刺激を受けたのか、いっせいに鳴き始める。


ふたたび愛車に乗り、木戸池を目指す。


志賀高原は、上信越国立公園の中心をなす、志賀山からその名がついたといわれる。

最初は、志賀山を主に笠ヶ岳、坊主山を連ねた地域を指していましたが、観光ブームの到来によって、白根山、横手山、山田温泉、高社山、岩菅山を含む広大な地域を総称し、従来の志賀高原に、山田温泉一帯を南志賀、北方の岩菅山一帯を奥志賀と呼んで区別するようになったという。

志賀高原の特徴は、変化に富む山、原始林や高山植物の豊かな植生、そして点在する数多くの湖沼群といえよう。

木戸池はそんな志賀高原の一角にあって、規模こそ小さいながら、北隣の田ノ原湿原への散策。

あるいは志賀自然教育園への長池・蓮池コース、さらに四十八池・大沼・志賀山めぐりコースなどの基地となっている。

湖畔の西方にカメラを構えた。

すると風もないのに、湖面に描かれた波紋がぐんぐん近づいてくる。

目を凝らすと、全長50㌢もあろうか、大きな魚だった。

魚は近くで大きくジャンプ、飛沫が私に襲いかかるほどの勢いだった。

それを見ていたかのように、白樺がいっせいに踊り始めた。風が鳴った。

私は、魚と白樺の競演を、独り目を細めて見入った。

その後、東館山高山植物園、さらに岩菅山を所要時間約5時間かけて往復。

翌日は、四十八池、大沼、志賀山、長池などを取材し、長谷アルプスフォトギャラリーへもどった。


コマクサ・1

可憐な高山植物の女王/コマクサ




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Author:Alps Photo Gallery
たくましく生きる者の姿を。
厳かにして優しい大自然の表情を。
山岳写真家津野祐次と長谷アルプスフォトギャラリーのスタッフが綴る信州伊那市長谷にある、長谷アルプスフォトギャラリーの日記です!

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