No.410 初夏風景

5月26日(金)小雨


いつもブログを見ていただきありがとうございます。
長谷アルプスフォトギャラリーをお訪ねくださいました皆様、ありがとうございます。

4月に執筆した原稿と昨年取材した写真が山岳雑誌「山と溪谷」6月号第2特集、《初夏高山の花を訪ねて》に少し掲載していただき、同じく「ワンダーフォーゲル」6月号《ロープウェイ・ハイキング2017》の木曽駒ヶ岳と御嶽山に文と写真を掲載していただくことができました。
さらにまた数年前から中央アルプスや八ヶ岳ほかの山域を取材し、昨年末から今春3月までガイド記事を執筆した成果が『長野県の山』として、このたび山と溪谷社様から発行の運びとなりました。私が受け持った山域は、全写真、撮り下ろしで新しくガイド文も執筆しております。

山好きの皆様、アウトドア志向の皆様、低山からはじめて山を歩いてみようかなと、山に興味を持っていただけました皆様、今回の分県登山ガイドシリーズ15「長野県の山」は、従来の良さを残しつつ、マップを大きくするなど内容が充実し、とても好評のようです。ぜひ書店にてご高覧いただきたく、ここにご案内させていただきます。


伊那市長谷の里山ではもうすっかり初夏の様相となりました。
標高1500mを越えますと新緑が萌える若葉をまとい、さらに標高を上げてゆきますと、芽吹く木々が春の息吹を感じさせてくれます。

乗鞍、開田、鈴蘭、斑尾、蓼科、霧ヶ峰、車山、戸隠、志賀、黒姫、妙高などの諸高原、白川郷、五箇山、さらに地元の里山に足を運び、新緑や若葉の輝く光景を求めて取材を続けています。

それらの中から下記へ少しですがアップさせていただきます。
お楽しみいただけますと幸いです。


田植えを待つ水田に映えるハルジオンと西駒ヶ岳
「田植えを待つ水田に映えるハルジオンと西駒ヶ岳/伊那市青島」
中景の三峰川堰堤は右へと伸び、背後の中央アルプスは左へと山並みが連なっている。緩やかですが遠近感が交差する構図。水田は田植え前の水面が鏡のように静か、堰堤と山並みが映り、シンメトリーの世界を描写してみた。手前の田んぼの畦には、ハルジオンの花がまばらに花を咲かせ、直立する花と中景の桜、横広がりの風景に、縦直線を適度に配置させることで、画面にリズムを与えてみた。
レンズの絞りはf22・手ぶれしないよう注意。PLフィルターを少し効かせ、青空をくっきり描写。



春を待つ木戸池畔の岳樺林
「春を待つ木戸池畔のダケカンバ林/志賀高原」
視野に入る光景の中から一部を抽出して構図を決め、ダケカンバの林と湖面に映える箇所のみを作画。
平面的な被写体なので、右から射し込む斜光線を利用、そのことで光と影の陰影をつけ、立体的に描写した。



芽吹く森に光射す戸隠山
「芽吹く森に光射す戸隠山/長野市戸隠鏡池」
雲間からのスポットライトが対岸の森に射し込む瞬間を逃さず捉えた。山の稜線は画面内の上部にギリギリに入れ、曇り空を画面内から省いている。湖面は少し波立っているが、無風の時まで待てない。光の射す瞬間を優先させている。




鏡池と芽吹き始めた森に風渡る
「芽吹き始めた森に涼やかな風渡る/戸隠鏡池」
湖面を渡る風が比較的に強い時にシャツターを切っている。涼やかな風が渡る初夏の爽やかな雰囲気を表現する目的…。芽吹く木々は、木それぞれの若葉をまといオレンジ色や、褐色や萌黄色の葉色に、白い花を咲かせる木も見える。木のフォルムが、葉の茂った夏の森と異なり、この時期は葉が少なく、木のフォルムが強調されるので、造形的の部分に的を絞り、画面内をデザインする感覚で作画してみた。




ミズバショウの花
「ミズバショウ/斑尾高原原生花園」
湿原に株をつくるミズバショウに的を絞り、その部分のみ切り取ってみた。生息地の雰囲気を入れるため、株の周囲を画面内に少し配置させている。緑色の葉と、白の部分の画面内におけるバランスが難しく、しゃがみこんでみたり、横に移動したりして構図を決めている。カメラポジションをいかに決めるかが重要な鍵を握る。




ミズバショウ咲く池塘と残雪の乗鞍岳
「ミズバショウ咲く池塘と残雪の乗鞍岳/乗鞍高原」
ミズバショウの株が幾つも池塘に生息していた。横長ワイドに構図をつくり、対岸より上の部分と下の池塘部分、上下比率に気をくばった。ここではわずかに池塘の面積を広く取っている。青空の部分を広く取りすぎると間の抜けた写真となり、狭すぎると窮屈な写真に表現されてしまう。迷ったら様々な構図をつくることをお奨めしたい。ここでは縦位置写真も捉えた。縦位置は立ち上がって池塘の面積を増やす工夫をしているし、この写真はしゃがみこんで構図を作っている。




龍金花の広大な群落が展開する原生花園
「リュウキンカの広大な群落が展開する湿原/斑尾高原原生花園」
しゃがみこんでカメラポジションを確保。そのことでリュウキンカの花が重なり合って描写され、チャコールグレーの大地が花々に隠れることで、豊潤なお花畑がイメージされるのではないかと考えてのこと。右上に人物を配置させている。画面内にどんなに小さくても人工物は強く印象されるので、広大な風景を醸すことができる。人工物や人間は大きさの対象となるので、適宜、風景に生かすことがコツ。





ダイナミックな苗名滝に翠嵐
「ダイナミックな水量の滝に翠嵐/妙高高原苗名滝」
望遠レンズで滝とその周辺のみに的を絞って作画している。圧倒的な水量の雪解け水が落水しきれず、水煙となって岩壁を叩く…。火山の要因から溶岩が柱状節理の岩壁を形成、その上の緑色の翠嵐を連想させる森の若葉が鮮やか。滝の力強さと若葉のやさしさ、瑞々しい滝の風景が展開していた。シャッター速度を高速に設定、波打って落水する飛沫を活写した。




新緑映える世界遺産の五箇山相倉集落
「新緑に映える世界遺産の五箇山相倉集落/富山県」
展望台から集落を鳥瞰する感覚で捉えた。水を張った田植え前の田、早苗が植えられた水田、その上に茅葺屋根の民家が立ち並んでいる。遠景の残雪抱く山は、画面から省いた。もちろん山を入れた写真、縦位置写真、もっと広く捉えた写真などさまざまな構図を作画している。その中の一枚。




初夏の霊峰御岳山麓
「初夏の霊峰御嶽山の麓・芽吹く一本の巨木と青空に湧く高層雲/開田高原」
開田高原木曽駒の里には、シンボル的な巨木が一本立っている。残雪の御嶽山と中景の山並みを画面下にギリギリに配置させている。碧空に高層雲が湧き、それほど印象的な形をした雲ではないが巨木の上に取り込んでみた。画面はスクエアサイズに近いように決め、高度感、広がり感を適度に描写している。






No.409 滝&新緑

5月16日(火)曇


皆様こんにちは。いつもブログを見ていただき、ありがとうございます。

長谷アルプスフォトギャラリーをお訪ねくださいました皆様、ありがとうございました。

このところ思うような好天とならず、もっぱら滝や渓流、新緑などを追っています。

撮影した画像の中から少しですが下記へアップします。
お楽しみいただけましたら幸いでございます。


新緑まとう荒船山
新緑まとう荒船山
今春、3回目の荒船山参りで新緑をまとう山姿に出会うことができました。
午後の遅い時間帯をあえて選び、右斜め上から射し込む太陽光を利用。
山肌に陰影が付いて立体的な表現が可能となります。
若葉であれ、紅葉であれ、花の開花であれ、目的を持って撮影地へ向かう時、
一度で良い条件となることは滅多にありません。
何回も訪れ、そのチャンスを手中に収めるしかありません。
風景写真や自然写真は努力努力、また努力の繰り返しでしょう。
努力しても良い写真ができるとは断言できません。けれども
努力なしでは良い写真を生み出すことはできません。
だからこそ妥協点を高く持って、お気に入りの場所へ
何回も足を運ぶことになります。



白糸の飛沫優美な渋川の滝
白糸の飛沫美しい渋川の滝
三脚にカメラを据え、スローシャッターを使って水の流れを布のように表現。
人間の目で見た世界とは異なる世界を表現しています。
人間の目の残像現象は個人差はありますが、約1/15秒。
それよりも遅いとさらにゆっくりと流れて描写され、
早いと止まって描写されます。このコントロールが時間による表現となります。



滝と渓流
滝と渓流
滝をかなり遠くへ配置させるために、広角レンズを使い遠近感を拡大させ、
レンズのすぐ前の流れを画面下部へ入れている。
絞りは最大に絞り、被写界深度を深くしている。そのことから
シャツター速度は超低速となった。流れを煙のように表現したい
意図があったので、これらのカメラコントロールは必要不可欠。
渓谷を流れ下る幽玄さを醸したいと考えてのこと。



降り注ぐ飛沫
降り注ぐ飛沫
滝の落ちるところまで近づいて三脚をセット。水の激しく落ちる力強さを
表現しようと試みました。岩が黒いので逆光線で飛沫が輝くように捉えている。
逆光線での撮影は露出をはじめ、さまざまな問題があり、
描写するのは難しい光線です。



芽吹く若葉の中を乙女滝
芽吹く若葉の中を乙女滝
乙女滝と下流の流れも一緒に画面内に配置させています。
奥行きがある被写体なのでピントの合う範囲を深くとることが大切。
そのため絞りを最大にし、カメラのレンズから約10メートル付近に
ピントを合わせている。



岐阜県宇津江四十八滝
宇津江四十八滝
一夜にして山が崩れ、幾つもの滝が生まれたという民話の滝群。
ひとつひとつの滝は大きくはないが、フォトジェニックな滝が多い。
平滝と呼ばれる三段の滝の一番下の滝。縦位置写真とすることで、
滝の高度感と流動感を表現したい意図からこの構図を作っている。
若葉の色を出すにはPLフィルターは必需品。最大の効果から少し
もどして効果を弱めて使用。ケビン4400、ISO200、絞りF22、
三脚を使用して、ミラーアップ撮影している。シャツターブレを
極力減らす工夫が大切となります。



木それぞれの春
木それぞれの春
おもいおもいに花や若葉をまとう木々…。それぞれがありのままに春を謳歌します。
禅の世界感を彷彿とさせてくれる。欲も何もかも捨て去ったあと、ありのままに
ごく自然体でいることこそ、最終目的とする禅輪…。
厳しい修行を重ね、経文を唱え、托鉢無一物の世界。
この世でもなくあの世でもない、どちらにも属さない聖の世界。
花は花でいい、木は木でいい、と言い切る。悟りの境地とは?。



花は紅 柳は緑(白樺と関山)
花は紅柳は緑・白樺と関山
望遠レンズを使い、白樺1本とその下部に紅色の桜(関山)を画面内に配置。
縦位置写真とし、白樺の樹形を強調させています。背後は暗くなるよう、
針葉樹の黒々とした森を配置させています。

写真は俳句と同じ、季語を入れつつ、とことん余分なものを削除。
シンプルにすることこそがポイントといえるでしょう。
俳句は、世界最小の詩。たった五七五の17文字の中に過不足のない、
自然描写と作者自らの思いを詩の背後に託し、季節感も表現します。
写真もかくありたいと、私はその想いを徹底させます。




妙義山の針峰群
妙義山の針峰群
広大な風景の中から針峰群のみを抽出して、高度感を出す目的から
縦位置写真に構図を作ってみました。
平面的な写真なので被写界深度はそれほど必要ない被写体だが、
望遠レンズを装着したのである程度、絞っています。
右上から射し込む斜光線を利用し、立体的に描写してみました。
淡い新緑よりも少し進んだ若葉、PLフィルターを効かしている。

No.408 春本番

5月6日(土)曇


ブログを見てくだっている皆様、
長谷アルプスフォトギャラリーをお訪ねくださいました皆様、

ありがたく厚く御礼申し上げます。

月日の過ぎ去る速さに驚くこのごろです。

すでに5月となりまして、GWもフィナーレが近づいてきました。

この連休は津野が管理人を務めさせていただいておりました。
明日の7日(日)は親戚の1周忌がありまして、管理人が変わります。

伊那市高遠町に住むHSさん、HKさん、箕輪町のTさん、木曽町のSさん、Mさん、岐阜県美濃加茂市のMさんご夫妻、愛知県一宮市のMさん、山梨県中央市のNさんご家族、長崎県壱岐市のKさんご夫妻、飯田市のOさんご夫妻、同じくKさんご夫妻、埼玉県川口市のAさんご夫妻、伊那市山寺のSさん、松川町のMさん、駒ヶ根市からのご家族4名様、愛知県からの若いカップル様、ほか大勢の皆様がお訪ねくださり、お会いすることができまして、とても幸せでした。

辰野町赤羽にお住いの男性Mさんは「月刊かみいな」に連載中の『上伊那日和』を初回号からすべてストックされていることをお伝えくださいました。12年と5ヶ月の連載ですから149回になります。
Mさん、本当に有難うございます。
この5月号に掲載した気の里・分杭峠の写真、実際撮影した現場へお訪ねいただいたと、うかがいました。
これからも心地よい風景をお届けできますよう、がんばります。

伊那市長谷非持ご出身で練馬区で医療関係にて活躍されているNさん、お会いでき、ゆっくりお話をうかがうことができまして、うれしかったです。「少年の頃は、自然界に見向きもしなかったけれど、最近は自然の佇まいを目にすると心にしみます」と、コメントをいただきました。きっとNさんの心が美しいからだと思います。誠実な方とお見受けしました。
ブログを楽しみに見て下っていて、前回アップさせていただいた大鹿村の大西公園を訪ねられたとお聞きしました。鹿嶺高原にも上がられたとか、期待して行って来られたのですね。

ブログにて紹介するさまざまな地につきまして、責任の重さを痛感しました。
地元の状況をこれからも紹介してまいります。引き続きまして、よろしくお願いいたします。

仙丈ヶ岳の馬の背ヒュッテに本年度から管理人を務められるSさん、準備のお忙しいところお立寄り下さり、ご挨拶いただきましたこと恐縮至極に存じました。

Sさんは素敵な方で、昨年、北アルプスの北端・糸魚川から入山して北アルプスを縦走、続いて中央アルプス、八ヶ岳、南アルプスと、それらをつなぐ山々もすべて走破されたそうです。その日数は55日間といいますから凄いです。

精神力、体力、技術力、登山に必要な英知ばかりか、人を思うやさしさと、ご自分にとことん厳しい強さを持ち合わせた方なのだと、言葉の端はしに感じることができました。

きっとすばらしい山小屋になることと期待しております。
山小屋が今年のオープンを迎えたらお訪ねしますね。

私がご指導いただきお世話になった先輩の友人に、スイスアルプスからヒマラヤ山脈をすべて人力で走破した方がおられます。なんと25年以上の歳月をかけたそうです。
その後は、日常の生活に戻るのに何年もかかったと聞いています。
浦島太郎状態だったことでしょう。
並の人間には到底できないことです。

古代中国の詩聖李白は、世界の陸地面積の約1/5を有した古代中国を、彼は一生をかけて、ほんとんどの地を走破したとされ、実践の詩人として後世に称えられています。
道路整備もなく、病院もなく、宿泊施設もない、そんな時代に旅を続けたこと、苦難の道のりは想像もできません。

けれども我が国の文芸に多大な影響を与え、彼を追慕した能因、西行、芭蕉、蕪村などへ連綿とつながってゆきます。

歌聖・西行は、その時代、宮廷内で歌枕の地を想像して詠むのが通常でしたが、北面の武士という超エリートの道を捨て、歌枕の地を自らの足で歩き、自身の目で観、歌を吟じた文人です。

生涯に詠んだ歌の中では花の歌、恋の歌が多いようですが、半分以上が桜の和歌です。

桜を観察するために吉野に庵を編んでその地に住み、桜の花びらまで食べたという逸話がのこります。

西行はまた、鎌倉では源氏の棟梁・頼朝と談合、陸奥の藤原氏を訪ね、全山桜といわれていた束稲山を観桜したり、歌枕の地・塩釜桜を訪ねたり、古代における太宰府、奈良、多賀城、三政庁の政治的拠点のひとつ、多賀城ではどんな思いで見つめたのでしょう。付近には古歌に詠まれた歌枕の地が目白押しとなっております。
いろいろと興味がわきます。

それから約500年後に俳句革命を成し遂げた俳句のパイオニア・松尾芭蕉が台頭します。
彼もまた西行の跡を追い、陸奥へ旅して名著「奥の細道」を遺しています。
源義経、源義仲に傾倒して木曽や、藤原氏の拠点・平泉を訪ね、「夏草や兵どもが夢のあと」「五月雨にふりのこしてや光堂」、「閑けさや岩にしみいる蝉の声」などの名句を生み出しています。
この旅では2400キロを歩いています。彼は人生の中で、合計4800キロの旅をしますが、その半分を奥の細道に費やしていますから、陸奥にかける強い思いを感じます。
旅の3年後に病に倒れ、永遠へと旅立っています。
「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」が辞世の句です。

弟子たちに遺言を残しますが、門弟らは遺言通り、源義仲の眠る義仲寺に芭蕉を埋葬しました。
源氏の覇者となるべき正当な血統を持つ義仲の悲哀な人生に敬慕したのではないかと推察できます。

与謝蕪村は、芭蕉の名声を世に知らしめたと言っていい人物。色彩美あふれる句と俳画があまりにも有名です。
「春の海ひねもすのたりのたりかな」など彼の句を知らない人はいないほどの名句を遺しています。

その後は、種田山頭火の自由律俳句なども生まれ、ますます詩の世界は多彩になります。
ふっと心の奥深いところから漏れ出すような言葉、ため息、そういったものをストレートに文字に変え表現しました。
それが鑑賞する人の心を打つのでしょう。
「鉄鉢のなかにも霰」、「分け入っても分け入っても青い山」、「雨降るふるさとをはだして歩く」など季語、切れ字もなく、五七五の文字数にもこだわらない自由奔放な句が光彩を放ちます。

彼と同時代に生きたもうひとりの自由律俳句の先駆者を忘れることはできません。尾崎放哉です。
山頭火と放哉、お互いにお互いを意識しあっていたようですが、会うことはなかったようです。
二人は人生の境遇、俳句までも似ています。

放哉は肺の病に侵され、奥さんが迎えに来るのを待ちつつ庵で生涯を終えます。
「咳をしても一人」、「入れものがない両手で受ける」、「障子しめきって淋しさをみたす」、「心をまとめる鉛筆とがらす」、「とんぼが淋しい机にとまり来てくれた」などは好きな句です。

随分と話が逸れましたが、山小屋の管理人を務めるSさんの山旅をお聞きし、このような文学の系譜が頭に浮かんだ次第です。


さて、今日はいままでになく長いブログとなってしまいました。読んでくださりありがとうございます。

最近取材した地の中から少しですが下記へアップさせていただきます。
お楽しみいただけますと幸いです。




岩峰を彩るそれぞれの木花と若葉
岩峰を彩るそれぞれの木花




菜の花の咲く水田に映える残雪の中央アルプス
菜の花咲く水田に映える残雪の中央アルプス




遅い春を迎えたシダレサクラと八ヶ岳
遅い春を迎えた垂れ桜と八ヶ岳




青空に熱気球と北アルプス
青空に熱気球と遠く北アルプス




千曲川の清流と獲物をもらう鷹
千曲川の清流と獲物を狙う鷹




伊那米の水田地帯を見守る中央アルプス
伊那米の水田地帯を見守るように残雪の中央アルプス




岩と化した御仏を取り巻く木々
岩と化した御仏を取り巻くような木々




淡い若葉と障立する妙技山
淡い若葉をまとう木と障立する妙義山









No.407 花の大西公園

4月29日(土)晴/曇

みなさまこんにちは。
いつもブログを見ていただき、あるいはお訪ねいただき、ありがとうございます。

昨日は長野県の佐久を通り内山峠から群馬県の妙義山へ行ってきました。

季節がどんどん進み、安中市ではもうフジの花が咲いていました。
夏がやってきたのだと感じる1日でした。

5月がすぐですね。長期間にわたるGW、皆様はいかがお過ごしの予定ですか?

お訪ねくださる皆様とお会いしたいと思いまして、GWは津野が長谷アルプスフォトギャラリーで管理人を務めます。

長谷地区を通り天竜川へと流入する三峰川の水は美しく、里山の若葉は日ごと緑色を増しています。

仙丈ヶ岳と東駒ヶ岳を眼前に望むことのできる展望台・鹿嶺高原への林道が数日前に開通し、
マイカーで上がることが可能となりました。

伊那地方の長谷へお越しになりませんか。お待ちしております。

大鹿村の大西公園周辺を1日取材した写真を下記にアップします。
撮影した画像の一部ですが、写真の構図につきまして、皆様と一緒に考えてみたいと思います。



小渋川と桜咲く大西公園
小渋川と桜咲く大西公園
美しい水色の渓流を湛えた小渋川、この時期はもっとも水かさが増す。
流れに足を取られながら川の中へ大型三脚を立てて作画。
低速シャツターを使い、水の流れを表現。雲を上部に桜咲く公園を左に配置。
遠近感を拡大させる構図を作っている。



大崩落した大西山と桜
大崩落の大西山と桜花
大西山が大規模な山崩れを起こし、その土砂が小渋川左岸に堆積、その地に大西公園ができた。
亡くなった方が大勢おられて、その惨事を忘れてはならないとして桜を植樹、後世に伝えている。
右岸に植えられた桜を画面上空に、大西山と大西公園を下部に配置させている。



華やかに咲き競う花桃
華やかな花桃
大西公園からわずかに小渋川をさかのぼった左岸高台に、花桃の巨木が何本か立っている。
花桃だけに的を絞って作画。様々な色の花をパランスよく、配置させてみた。



桜さくらの大西公園
桜咲き競う大西公園
ソメイヨシノの白い花の桜と白銀の赤石岳を作画。白い花なので、露出はプラス側へ補正。
全体が暗くならないように配慮。空を埋めるように弧を描くような桜の枝を選び、それを強調。



花桃と雲と赤石岳
花桃と雲と赤石岳
赤い花桃を画面の下へ配置させて白銀の赤石岳が浮かぶように構図を作っている。
広角レンズとはいえ、手前から背後の山にまでピントの合う被写界深度をとるため、
レンズの絞りを最大にし、ピントは中間に合わせることで画面全体にピントを合わせている。
左側下部に花桃を、右側上部に雲を配置させ、対角線上に花と雲の相反する被写体を組み立て、
バランスを取ってみた。黒っぽい被写体は画面の下へ、明るい被写体は画面の上へ構図を取ると
画面全体が安定する。




大河原と赤石岳を背後に咲く花桃
大河原と赤石岳を背後に咲く花桃
赤石岳の上空に赤い花桃の枝を左から右へと配置させている。
赤い花に対し、枝の黒い線をいかに画面内に描くか?
枝ぶりを注意深く観察して捉えている。
こちらも絞りは最大、被写界深度を深くし、画面全体をシャープに描写。
形を強調させる構図を作る写真の場合は、ボケた部分を画面に入れないことがコツ。




青空に枝を広げる花桃
青空に枝を広げる花桃
こちらは赤い花桃の枝先を青空いっぱいに配置させている。花桃の花を
デザインする感覚で青空のキャンバスに描くように画面内のバランスを
重要視して構図を作っている。注意点は、絞りが浅いと一部しかピントが
合わないので、被写界深度を深くするため、最大に絞っている。





地を這う花桃の幹と桜
地を這う幹と桜と花桃
こちらも赤い花桃をテーマに作画しているが、変形した幹を強調させている。
遠近感を表現しつつ、幹の造形的な部分を抽出している。
大鹿村という南アルプス西麓の気候は、冬の季節が特に厳しい地であり、
そのような環境に、年輪を重ねた花桃の生命力を活写したい意図を
写真の背後に託したかった目的もあった。

今回、あえて同じ赤い花桃を被写体として取り上げた。ちょっとしたカメラアングルの違いや、
遠景の山の画面内における位置の差が、写真表現には大きく反映が変わる。
表現意図を明確にして作画に臨むとよいでしょう。
花桃に限らず、被写体を見つけたら、様々な角度から目視して検討し、
もっとも表現意図にかなう位置を探すことがまず優先される。
その上で、レンズの選定、カメラ機構を的確にコントロールをし、
シャツターチャンスを逃さず作画することが大切になるのではないでしょうか。


No.406 桜満開

4月24日(月)晴

皆様こんにちは。
いつもブログを見ていただきましてありがとうございます。

長谷アルプスフォトギャラリーを訪ねてくださいました皆様
遠路よりお立ち寄りくださいまして、ありがとうございました。

長谷や高遠では、桜の花がたっぷりと枝々に咲きまして、空が見えないほどの立派さです。
開花はかなり遅れましたが、例年にない美しさです。

今日は伊那市西春近高齢者クラブ連合会の大会が開催されまして、参加してまいりました。

会長のTさんのご厚情によりまして、お招きいただき、霊峰御嶽山の写真画像をご覧いただきつつ、お話しをお聞きいただきました。
全員の皆様が瞳をキラキラ輝かせて聴講いただき、感激しました。
西春近地区は、とてもまとまりのよい会で、会員の皆様が共に助け合い、協力しあっておられる姿を目の当たりにしまして、素晴らしい皆様方だなと感じました。

西春近高齢者連合会の皆様、ありがとうございました。
いつまでもお元気で幸せがたくさんありますように祈念しております。


このところ桜を追って、あちらこちらを旅しました。
成果の一部ですが、下記にアップさせていただきます。

お楽しみいただけますと幸いに存じます。



六道ノ堤を彩る桜と水仙と雲
六道ノ堤を彩る桜と水仙と雲



高遠城址太鼓櫓と彼岸桜
高遠城址高遠の太鼓櫓と彼岸桜



高遠城址桜雲橋と爛漫の桜
高遠城址公園の桜雲橋と彼岸桜



信濃国分寺三重塔と桜
信濃国分寺の三重塔と桜



上田城址のしだれ桜
上田城址公園の真田丸としだれ桜



小諸古城懐古園の桜
小諸城址公園の桜林と観桜の人



笠原の彼岸桜と西駒ヶ岳
伊那市笠原の彼岸桜と残雪の西駒ヶ岳



残雪の空木岳、田切岳・仙涯嶺と彼岸桜
残雪の空木岳・仙涯嶺・田切岳と彼岸桜


プロフィール

Alps Photo Gallery

Author:Alps Photo Gallery
たくましく生きる者の姿を。
厳かにして優しい大自然の表情を。
山岳写真家津野祐次と長谷アルプスフォトギャラリーのスタッフが綴る信州伊那市長谷にある、長谷アルプスフォトギャラリーの日記です!

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